2008年3月26日水曜日

時間軸

昨晩、母がピンクのカーネーションを生けて持ってきてくれた。
「今、桜が咲いてるから、ピンクにしたの!」
色の濃さが違うピンクと白のグラデーション。
部屋が明るく、華やかになった。ありがとう。

それにしても、カーネーションをサクラと同じ!って
言い放ってしまうあたりが、じつに母らしい。

お茶を入れて出すと、今度は
「お誕生日プレゼントは、シラルガンのオレンジ色のミルクポット
にしたから。今度はそれでお湯を沸かせるよ♪」と、嬉しそうに宣言された。
それは、お湯を沸かすと水がまろやかになるヤカンで、母が愛用している。
「わーい、ありがと!」

ちなみに、私の誕生日は1か月以上も先である。

思えば、誕生日の日を待ってプレゼントを渡されたことがない。
バレンタインのチョコレートも必ずくれるが、当日には跡形もない。
母は、プレゼントを用意したとたん、喜ぶ顔が待ちきれない人なのだ。

幼い頃は、サンタクロースさえも、クリスマスを待たずしてやって来た。
「ほら、サンタさんみんなの家まわらなきゃいけないから、
うちには早く来たんだって。よかったねー!」

母のまわりでは、いつも時間がゆっくりと流れているように見える。
なのに、笑顔はいつも前だおしだ。

我が家は、母の時間軸で幸せにまわっている。

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