2009年6月30日火曜日

歌舞伎デビュー 其の2

鑑賞の必須アイテム、イヤホンガイド。
これがまた邪魔にならない
絶妙なタイミングで説明してくれる。
こんなところにもまた、
歌舞伎のクオリティの高さを感じてしまう。

二幕目、極付幡随長兵衛(ばんずいちょうべえ)
観客席を当時の観客席と見立てて
展開する始まり方は、タイムスリップした感覚で
ストーリーに入っていける。

仁左衛門さん、評判どおりの男前!
鼻血がでそうなくらいかっこいいと思ったのは、
アルパチーノ以来だ。

65歳でこんなにかっこいいなんて・・。
男前な上に芸まで達者、うっとり。
顔がキレイなだけじゃ、この品格と色気はでない。

磨かれた心技と鍛えられた体。
歌舞伎役者がモテるの、なんだか分かる気がする。

歌舞伎鑑賞の楽しみはいろいろ。

並ぶ土産物屋さん。
公演の舞台写真、下駄の鼻緒、手ぬぐいなど、
いろいろ所狭しと売っている。
甘味屋さん、それから吉兆まである!

着物姿もちらほら。
やっぱりこういう場所での着物は粋。
4時間以上の鑑賞に耐えられるほど
着慣れてみたいものだ。

ちなみに、小さな金太郎君は、
もうきちんと自分の浴衣をたたんだり、
役者としての所作を学んでいるらしい。

予約しておいてもらった
花籠膳を食べに、2階へ移動。

旬を感じる雅な夕食、美味しい。でも、
せっせと食べないと幕間に食べ終わらない。

ごちそうさまでした。

三幕目、梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)
見栄っぱりの江戸っ子、蕎麦屋、木製の永代橋。
今の東京に残るものがそこかしこ。
幸四郎さん演じるチョイ悪役も魅力的。

江戸から400年、人の心情って変わらないんだな。
案外、歌舞伎の敷居は高くなかった。
心がわかるから難しくないのだ。
観終わった後の感覚は、シェークスピアのそれと似ている。

歌舞伎は日本のTop of artだと思う。
他と何より違うのは、舞台の面白さプラス、
歌舞伎のお客さんであることの心地よさ。

もうすっかり、歌舞伎ファン。

2009年6月29日月曜日

歌舞伎デビュー 其の1

六月大歌舞伎、千秋楽。
夜の部を観に、東銀座へ。

あの大きい銭湯みたいな建物が
取り壊される前に、念願が叶った。

今年一年間はさよなら公演で、
毎月豪華な顔ぶれ。
今日も超満員御礼の人、人、人。

歌舞伎通の友人に連れられ、いざ中へ。

イヤホンガイドを借りたり
パンフレットを買ったりしていると、
あっという間に開演時間。

門出祝寿連獅子(かどんでいおうことぶきれんじし)
で幕開け。松本幸四郎さんの孫、
金太郎君の襲名披露公演で、
三代揃って連獅子を演じる。

金太郎君、若干4歳。
ものすごくかわいい。

私の歌舞伎デビューが、
この小さな役者さんのデビュー公演だなんて
とっても嬉しい。

親獅子、仔獅子、孫獅子が
頭をぐるんぐるん回す、一番の見どころ。

金太郎君、目がまわってクラっとよろめくのを、
後見のおじさんが後ろからさっと支える。
舞台から客席から固唾を飲んで、みんなで見守る。

歌舞伎がこれほど一体感を感じる舞台だとは。

こんな小さな子が、大舞台に凛と立つ
度胸だけでもすごいのに、
もう人を惹きつける芸を披露している。

世襲の極みと言える歌舞伎の世界、
すごいね。

2009年6月24日水曜日

暑気払い

こうじめっと蒸し暑くなってくると、
味覚も一気にサマータイム。

シンハービールにタイ料理の夜。
向かった先は明治通り、西早稲田。
古い建物の、ボロくて狭い外階段をあがる。

外観どおり、店内もあやしい。
オーナーはタイ人。素朴な感じ、そしていい笑顔。
一人でやっているみたい。

シンハーを飲みながら、えびチップスを
食べてると、オーダーした前菜がでてきた。

手前のパパイヤサラダ。
春雨のサラダと迷って、辛くないという方の
パパイヤを選んだら、ヒー!

ビールでどうにかごまかそうにも、
ビールの炭酸までがパチパチと辛さに貢献。
「チリ2つ入れました」と笑顔で言われても・・。
でも味はいいもんだから、
ほとぼりが冷めた頃にまた一口。ヒー!

生春巻きもシュリンプも美味しい。

辛さにビールがすすんじゃって
食べられなかったけど、
グリーンカレーやらヌードルやら、
他のメニューもみんな美味しそう。

夏の隠れ家、決定。

2009年6月23日火曜日

旬菜物語

ひさしぶりに屋上菜園を見にいくと、
きゅうりの弦が、見上げる高さに成長していた。

この黄色い花に、どんどん実がなる。
みずみずしいきゅうりの食べ方、
我が家の人気No.1は、もろきゅう。

レタスに隠れてカエルがいた。
これは虫捕りらしい。

カブの行進。

いんげんの花、かわいい。

ミニトマトがびっしり。完熟が楽しみ!
父から、これでパスタ作ってと言われている。
お安いご用です。

最も期待されている、「うまい茶豆」。
茶豆がパンパンに膨らむまで、
冷蔵庫にビールをスタンバイして待つ。


他が見事に育つ中、ひとつだけ変形した
みにくいキュウリの子は、
白鳥ならぬ緑鳥になって、
幸せに食卓へあがりましたとさ。

おしまい。

2009年6月22日月曜日

iPhone OS 3.0

昨年の今頃に購入してから、2回目の
ソフトウェアバージョンアップ。

Voice Memo搭載、スピードアップ、
SMSに写真添付、検索機能などなど、
いろいろと新機能追加がある中で、
一番嬉しかったのはCopy & Paste。

iPhoneを購入した去年の今ごろ、
その斬新さが欠点を凌駕してたとはいえ、
当たり前に使ってきたコピペがないのは、
至極不便だった。

たとえるなら、断水や停電。
いつもの当たり前の生活が成り立たない。
でもそれでやるしかない。
少しでも欠落を補う工夫をしながらやりくりして、
ちょっと不便さに慣れた頃、
ぽっと電気や水が復活したときのありがたみ。

iPhoneのバージョンアップはいつも、
新しい楽しさ半分と、
失って気づいたありがたみ半分だ。

2009年6月19日金曜日

江ノ島上陸

湘南に住む友人ファミリーと一緒に
江ノ島へ行った。

高台のアマルフィでのんびりごはんを食べ、
江ノ島に着いたのは6時過ぎ。
日中の賑わい後の、落ち着いた
島の佇まいに風情を感じる。

「エスカー」という、エスカレーター3本立て
に乗って、上へ上へ。

サムエル・コッキング苑。
ちょっと南の島を思わせるような緑が広がる。

展望台に到着。

展望フロアへ上がると、
目の前にほんのり明るい海岸線。

東京タワーやタンタラスから観る眩さとはちがう、
海と調和した静かな景色に、ほっ。

エスカーは片道運行。
帰りは、おみやげ屋の並ぶ石段を
てくてく降りてくる。

そう、湘南といえばシラス。
途中で大ぶりの釜上げしらすを買う。

帰宅後、冷蔵庫へしまう前に味見したら、
美味しくてあっという間に
半分なくなっちゃった。

2009年6月18日木曜日

フルコース解説

ひさしぶりにフルコースを食べました。

まずはサラダ。
お、キャビアだ。ご無沙汰しております。
エンダイブとか、ハーブ系菜っ葉は
それだけで食べると苦いけど、
ミックスすると美味しい調和。

アスパラガスは、味がしっかりしていて
見た目も立派。主役になれる野菜だ。

冷製パスタって、大概そうめんの細さ。
エビと粒マスタードも相性が良くて、
爽やか仕立てな前菜。

魚。
鮮度がお刺身レベルのお魚を料理できるなんて、
日本はやっぱり幸せな美食国家だと思う。

ケイジャンソースとマッシュポテトが
とってもいいお味。
ソースにバターを結構使ってるけど、
たまのごちそうでなら、罪悪感なく堪能。


そして肉、ガツン。
しゃぶしゃぶにも焼肉にもない、塊のチカラ。
普段食べないだけになおさら覚醒で、
あとで月に吠えたくならないかと心配になる。

はい、私のメインディッシュ。
デザートトレイから好きなものを。
選べないでいたら、ほとんど盛ってくれた。
これを一人で食べたわけじゃありません、
念のため。

コーヒーでお腹がタプン。

ごちそうさまでした。
ワインもパンも、
すべて美味しくいただきました。

さ、どれだけ寝ればこのカロリー消費できるかな。

2009年6月17日水曜日

帽子ができた

先月オーダーした帽子。
出来上がりました、と連絡があった。

週末、さっそく友人と待ち合わせて
八根千に向かう。着いてまず穴子寿司を食べ、
帽子屋さん「C.A.G.」へ。

わーい!
生地や裏地を自ら選んで作ってもらった
カスタムメイドの帽子。

薄い水色に黄緑とピンクの立体格子。
さすがの出来栄えにうっとり。

中はきれいなシェル柄。
帽子を脱いでも、かわいい。

帽子アーティストのGlisさんは
優しい笑顔の素敵な女性。

やっぱり作る人、かぶる人が
お互いにわかるっていいと思う。
思い入れもひとしお、愛着もひとしお。

ステキな帽子を手に入れた以上に、
きっとこの先も私がハッピーになる帽子を
作ってくれる人に出逢えたことが嬉しい。

どうもありがとう。
帽子屋さんを後にして、
散歩してたら、ベーグル屋さん発見。

閉まった扉には、次のオープン時間の張り紙が。
売り切れたら店を閉め、次の焼き上がりに
また店を開けるらしい。時計を見たらもうすぐ。

店が開くやいなや、飛ぶように売れていく。
私たちの分まであるかな、とヒヤヒヤ順番待ち。

小さな店内に、焼きたてのベーグルが並ぶ。

「旅ベーグル」って名前もかわいい。

ホカホカのベーグルを3つ購入。
その場でひとつ、「デュカ」という名前の
中近東のスパイスミックスベーグルをパクリ。

モチモチをかみしめていると、
香辛料の香りがふわっと口に広がる。
おぉ!思わず友人と顔を見合わせた。
いいお店発見したね!ニッと笑う。

まだ歩いたことの無い道を選んで
さらに散歩をしていると、
「Tokyo Bike」のお店発見!

アートスペースみたいな店内。

カラフルなホイール。
自転車もこだわりだしたらきりがない。

ここでレンタルバイクをやっているらしい。
次回はTokyobikeに乗って八根千散策しよう!

2009年6月16日火曜日

東京きゅうり

母と居間でお茶してたら、
父が手塩にかけて育てたきゅうりを
収穫して屋上から降りてきた。

スバラシイ。
屋上のプランター栽培でも
けっこう立派な野菜が育つもんです。

母に買ってもらった麦わら帽子を被って、
朝から一日、害虫と闘ったり、水をやったり。
昼間のパパはちょっとちがう~♪

菜園ができてからというもの、
リタイア後も、家族に糧を与えてくれる
昼間のパパは光ってる~♪

先日の父の日をすっかり忘れていたので、
この場を借りて、ちょっと誉めてみました。

さて、その東京オーガニックきゅうりを
洗って丸かじり。きゅうりはサラダの
にぎやかしぐらいに思ってたけど、
もぎたてでみずみずしいのを食べると
河童の気持ちが分からなくもない。

ありがとー。次はトマトかな?

2009年6月15日月曜日

奄美大島 ~海と島料理~

レストランのテラス席で、
おやつ時間に近い、遅めのランチ。
奄美の島料理を食べることに。

まずはすのり。
他で言うところのもずく酢。
右の小皿はパパイヤ漬け。

つづいて油そーめん。
沖縄のそーめんチャンプルーみたい。

そして鶏飯。けいはんと読む。

鶏飯は、ごはんに具材をのせて、
鶏の出汁をかけ、お茶漬けのように食べる。

うーん、美味。
おかわりもしてお腹いっぱい。

行きたいところはいろいろあるけど、
フライトまで忙しなく動きまわるより、
目の前のビーチでのんびりすることに。

ここで泳ぐ。

水着に着替えて日焼け止めを塗り、
敷いたバスタオルにごろん。
でもすぐに海へ。

夏だなぁ~。あたたかい海。
波も穏やかで、気持ちが良くて、
いつまでも泳いでいたくなる。

やっぱり、海の感覚もハワイにちかい。
幸せな週末、本当に来てよかった。

空の上で満ちていく月を眺める。

飛行機ジェネレーションでよかった。

1泊2日は強行スケジュールかと思ったけど、
実際そんなことはない。

旅と身構えて、まとまった休みがとれるまで
足踏みするより、ワンフライトでこんな土日を
過ごしてリフレッシュ&パワーチャージ。
今はそういう時代なんだと思う。

2009年6月12日金曜日

奄美大島 〜2日目〜

目が覚めてぼーっとしてると、
部屋まで波の音が聞こえる。
そわそわ身支度して、朝の散歩へ。

この風や空気、なんだかハワイみたい。
奄美に着いたときから、そう感じていた。

山もダイヤモンドヘッドに見える。

波打ち際を歩いていると、
拾い上げたくなるような
かわいい珊瑚や貝殻がたくさん。

雲がきれて、日差しがじりじりしてきた。

帰りのフライトは夜だから、
今日も1日たっぷり奄美を満喫できる。

のんびり朝ごはんを食べたり、おみやげを買ったり。

黒糖の直売所へ行ったら、
おばあちゃんたちがせっせと働いていた。

1回1回作るごとに微妙に味が違うから、
全部に試食がついていて、味見して好きな物を買う。

おみやげ用に一袋買ったら、
「車で食べなさい」と言って、できたての黒糖を
買った分と同じくらい袋に入れてくれた。

口に入れると、ほろっと崩れる。優しい甘み。
黒糖がこんなに美味しいものとは知らなかった。

黒糖を食べながら、次に向かった先は
原ハブ屋。爬虫類ファンである友人が、
奄美に着くやいなや予約をしていた
「ハブと愛まショー」を見る。

うわぁ~。

ハブ。

外では絶対にあいたくない。

ハブ使いのおじさんは、
ハブ博士で、ハブ取り名人で、

とてもフレンドリー。

ハブショー、楽しかった。
そして昨日のマングローブの森同様、
ハブの知識がついた。
東京で役に立つかどうか・・・。