2008年3月31日月曜日

料理とは

マクロビオティックの大御所、
愛子先生の授業を受講。
先生は83歳。
見た目は華奢で上品なおばあちゃま。

今も各国から国賓として招待をうけては、
世界中を飛び回っている。
中国にも3年いました、ということで
本日は中華料理。

いざ実習。
大鍋をガシッとつかみ、細腕でしっかりかき混ぜる。
塩を加える、しょうゆを入れる、葛でとろみをつける。
今!というタイミングを逃さない。
料理に注がれる、圧倒的なエネルギー。

なぜ人は食べ物を料理して食べるのか。
先生は、その答えそのもの。
作る人が元気である。食べる人が元気になる。
目に見えないものが、先生をとおしてたくさん見えた。

2008年3月30日日曜日

粒のちから

今週末は、土日終日マクロビオティックの
師範科授業にいそしむ。

土曜は雑穀を使ったお料理2講座。
ひえ、あわ、きび、麦。それぞれに個性があり、
それでいて主張が強すぎず、いろんな食材と調和する。

食べ物は人を作るから、雑穀を食べると
その性質がうつって、バランスのとれた
ステキな人になれる気がする。

旬の野菜を使い、つぶの力を借りて、
体が喜び、見た目も魅力的なお皿に仕上げていく。

粒という漢字は、米が立つと書く。
名は体を表すとおり、
小さなその一粒は完全食に近い栄養がある。

元気のつぶを食べながら、
これは世界を救うんじゃないかな、と思った。

2008年3月28日金曜日

花の金曜日

花金(はなきん)。
私はバブルジェネレーションじゃないので、
この言葉も間接的にしか知らない。

金曜は、混んでいるところが苦手な私にとって、
まっすぐ家に帰りたい日だ。

夕刻、上司からメール。
「まだ得意先にいるので、帰社時間が遅れます。
もしかしたら直帰になるかもしれません。」

返信。
「桜も満開なことですし、直帰されてはいかがですか?」

再び上司。
「はーい」

そして私の帰社時間になった。
さっさと荷物を片付け、誰よりも早くエレベーターに向かうと、
私より先に、エレベーターホールに到着している人がいた。
社長だ。

「お疲れさまです。」にっこり。

「お疲れさま。お花見に行くような格好だけど、これから行くの?」

「いいえ、いつもこんなかんじです。」

私の通勤着は、どうやらお花見に行くような服装らしい。
小雨の中、夜空にふんわりと咲く桜の道をえらんで帰った。

2008年3月27日木曜日

そろそろ不況なので

会社は突然、先週から経費削減でピリピリしだした。
アメリカの企業なので、露骨に米国不況のあおりをうける。
日本も秒読み・・・。

でも、ピンチがチャンス!
とりあえずできるところから、ということで
後まわしにしていた(しすぎていた)家計簿をExcelで作成する。

予算管理の項目も作って、カラフルに。
うっとりする出来映え。
でも金額を入力すると目が覚める仕組み。

さあ、脱・どんぶり勘定!
向かい風は飛ぶためにある。

2008年3月26日水曜日

時間軸

昨晩、母がピンクのカーネーションを生けて持ってきてくれた。
「今、桜が咲いてるから、ピンクにしたの!」
色の濃さが違うピンクと白のグラデーション。
部屋が明るく、華やかになった。ありがとう。

それにしても、カーネーションをサクラと同じ!って
言い放ってしまうあたりが、じつに母らしい。

お茶を入れて出すと、今度は
「お誕生日プレゼントは、シラルガンのオレンジ色のミルクポット
にしたから。今度はそれでお湯を沸かせるよ♪」と、嬉しそうに宣言された。
それは、お湯を沸かすと水がまろやかになるヤカンで、母が愛用している。
「わーい、ありがと!」

ちなみに、私の誕生日は1か月以上も先である。

思えば、誕生日の日を待ってプレゼントを渡されたことがない。
バレンタインのチョコレートも必ずくれるが、当日には跡形もない。
母は、プレゼントを用意したとたん、喜ぶ顔が待ちきれない人なのだ。

幼い頃は、サンタクロースさえも、クリスマスを待たずしてやって来た。
「ほら、サンタさんみんなの家まわらなきゃいけないから、
うちには早く来たんだって。よかったねー!」

母のまわりでは、いつも時間がゆっくりと流れているように見える。
なのに、笑顔はいつも前だおしだ。

我が家は、母の時間軸で幸せにまわっている。

2008年3月25日火曜日

Breakfast

ハワイに住んでいた頃からの
私の朝の定番、
アップルバナナトースト。

トーストしたパンにアーモンドバターを塗り、
スライスしたバナナをのせて、お好みでシナモンパウダー、
そして微量の塩ひとつまみ。

アーモンドバターは重いのに、ハワイに行くと
Down to the Earthで必ず買ってくる。
ピーナッツバターより高い。
日本ではさらに高い。
まぁ、ピーナッツバターでも悪くはない。

残念ながら、アップルバナナは手に入らないので
普通のバナナを使っているけど、
それでも十分おいしい。

これを食べると顔がHappyになるのがわかる。
常食しているのに、朝からいちいち笑顔にさせるなんて
すごいパワーだ。

今朝、通勤電車で
ぼた餅を食べるOLがいた。
ラップをはがし、おにぎりのように食べている。
彼女の朝ごはん。
地下鉄の中じゃなくて、桜の木の下で食べたら
もっと美味しいと思うのだけれど。

2008年3月24日月曜日

雨の日は

仕事が一番忙しい月曜日が、
雨でスローに始まった。

私は雨の日、きまって赤いスニーカーを履く。
ビニール素材で雨仕様だから、というのもあるけど、
傘も赤であるところからして、無意識に
雨の日グッズに赤を選んでるのだと思う。
ちょっとした気合い。

月曜は、いろんな力を借りてパワーアップ!
今週も元気な1週間が始まった。

2008年3月23日日曜日

さくら

春うららかな週末、桜が咲きだした。

海外でも桜の時期の日本は大変な人気で、
通常の日本観光の2倍から3倍の金額に設定され、
かなり敷居が高くなっている。
お正月のハワイみたいだ。

いにしえの昔からいちばん好まれる季節であるはずが、
花粉症の影響で、多くの日本人にとって
試練の季節となってしまったけれど、
それでも桜は心を洗うだけの影響力を持っている。

最近、海外からのメールには、末尾に
「桜の季節を楽しんで」と添えられることが多い。
日本人はもちろん、外国の人も一度桜を見たら
忘れられないのだろう。

もののあはれ、を他の言語で表すことが出来なくても、
桜を見たときの感覚、と言えば、言葉を超えて
日本の心は世界に通じるかもしれない。

この先出会う異文化の人たちが、自分を通して
桜のバックヤードが見えるような日本人でありたいなと思う。

2008年3月21日金曜日

早朝Detox

朝5時。
お茶を沸かし、バスタブにお湯を入れながら
今日着る服と、持っていくお弁当と、
一日のスケジュールを考える。

大きなマグカップにお茶を注ぎ、
本を一冊たずさえて
ぬるめの湯舟で半身浴。

マグカップのお茶がなくなり
本を読み終える頃には
たっぷりと汗をかく。

シャワーで流して、身支度を整え
再びキッチンに立つ。

2杯目のお茶を注ぎ、朝食とお弁当を作る。
今日はデザートもプラス。

しっかり休んだ翌朝は、
じっくり外出モードに切り替えていく。

体も頭もスッキリ、
最後にメイクしてニコッと笑えば、
朝からキレイの出来上がり。

2008年3月20日木曜日

休息

帰国翌日からの仕事。
疲労と時差ぼけをコーヒーとチョコレートで
乗り切ったら、胃にストライキを起こされた。
当然である。

こんなときは、私の体を最もよく知る専属医に委ねる。
「自分の体の声に忠実な自分」だ。

自分で撒いた種は自分で刈り取ること。
いいときも、わるいときも同じ。

そもそもしっかりマクロビオティックを実践していれば
この手のトラブルは初めから起こらないで済むのだけれど、
後から言ってもあまり意味が無いので、
自ら実験台となってマクロで手当てする。

やることは難しくない。
プチ断食をしてたくさん寝る。

動物は具合が悪いとき、食べないでじっとしている。
人間は動物なのだ。

水分と、りんごの葛練りを食べて、おとなしく過ごす。
春分の日の冷たい雨も、休息する私には優しく感じられる。

2008年3月19日水曜日

美しい日本

飛行機の内窓を開けると、
外窓に結晶が貼りついている。

空から見るサンセット。
夕日に染まった雲にむかって
機体がゆっくり下降していくと、
沈んだ太陽の薄明かりで
ぼんやりと美しく日本が見えた。

飛行機はガソリンを使い切り、
私はフル燃料で帰国。

日本には、私よりも先に
あたたかい春が到着していた。

ひまつぶし

帰りの飛行機は満席。となりは
日本人ともローカルとも見える、日焼けした男の子。

お互い映画を見たり、寝ることを試みるものの、
あまり長続きしない。

頭が悪くなる臭いがする!と思ったら、
新聞を読んでいるかに見えた彼は、
黒の油性マーカーをとりだし、新聞に絵やら何やらを
猛スピードで書いていた。アート!?

意表を突かれるも、私も負けじと
ノートとペンをとりだし、このブログネタを書く。

一体、何を競っているのか。
口を聞いていないが、あの行動、ロコに違いない。

でも、受動的に過ごすことが多い機内で、
クリエイティブに過ごしてみるのは
なにげに集中できて楽しい。

フライトはあと3時間。

ホノルル空港にて

帰路、預ける荷物は2つ。
アメリカの航空会社は重量制限の枠が小さい。

自分のスーツケースを持ち上げてみると、
微妙に超えている気がする。
JALならいけそうなんだけど・・・。

結果はNG。小さくため息をつき、
その場でスーツケースを開く。

重いと分かっている、アーモンドバターのビン詰めをとりだし、
もう1つのキャディバッグへ移す。
どうか割れませんように!
祈る気持ちで荷物を見送った。

2008年3月18日火曜日

Golf

ゴルフなんて、とあしらっていたのに、
今では趣味の筆頭だ。

帰国の前日、Waimanalo方面のゴルフ場で
トワイライトのプレーを楽しんだ。2時半スタート。

少し涼しくなって、まさにゴルフ日和。
目の前に迫る山並みがハワイらしく、
何度も深呼吸する。

新品のボールはいくつも池に消えていったけれど、
最高スコアがでた。

体を動かしながらの記憶は鮮明だ。
手元に残った記念のスコアカードより、
目にした景色と心地よい風、そして
パット中、蚊に刺されたかゆさの記憶が
後になって、その時間の引き出しを開ける。

ハワイの移民

ハワイに住む、スイス人の女の子に逢う。
彼女もまた、留学していた頃からのお友達。

ひさしぶりの再会。
相変わらず、やさしい人柄がオモテに溢れでていて
会った瞬間から、2年のブランクを全く感じない。

彼女はスイスで小学校の先生をしていたが、
ハワイに魅了され、今はここでベビーシッターをしている。

Dinnerを楽しみながら、ハワイでの生活や、食事、教育について話す。
住んでみると、やはりいいところばかりというわけにはいかない。

たとえば食生活。
彼女は現在、食事付の住み込みで暮らしているが、
食事は別にしていると言う。

私も留学当初、1か月半のホームステイを経験したけれど、
残念なことに、ハワイの一般家庭の食卓は、
とても好ましいとは言えない、というのが
私たちの共通意見だ。

実際、ファーストフードで育つ子供も少なくない。
こちらで子育てしている日本人の友人も、
それをとても気にかけていた。

ずっと中にいると、日常の習慣になって気づかないことが、
外から中に入ってくると、よく見えることがある。

こちらで先生として働きたい。
母国から24時間かかる南の島に一人、移り住んできた彼女なら
いつかその夢も実現させて、ハワイの教育にいい風を吹き込むだろう。

2008年3月17日月曜日

Champagne party

夕刻、友人と彼女の愛娘と3人で、Kapahulu St.
にできたSafewayへ買物に行く。

彼女とは、私がハワイに住んでいた頃から
シャンパンパーティーしよう!と約束していて、
ようやく、念願かなってその日を迎えた。

シャンパンを選び、オリーブ、パパイヤ、レインボーロール・・・
大きなカートは結構な量になった。

そこのSafewayでは、パンをその場で好みの薄さに切ってくれる。
1本のパンが、カナッぺにも卓上パンにもなる、嬉しいサービスだ。

両手いっぱいの食材を、滞在中のコンドミニアムへ持ち込み、
ラナイで広げて乾杯!

見上げると星が明るい。真っ黒な海の波打ち際が白く見える。
女同士、お互いの日常に起こっているいろんな話をしながら、
あっという間に時間が過ぎた。

おちびちゃんはもう寝る時間。
2人とHugをして、おやすみを言って見送る。

片付けものをしながら、
満たされる一日はいつも一人ではないことに気がついた。

2008年3月16日日曜日

体感温度

すこーんと青空、夏の日差し。
ハワイ在住の友人夫妻と海へ行く。

道中、ランチにブリトーをテイクアウトし、
車でほおばる。実においしい。

遠くまで続く、風光明媚なBeachへ到着し、
3人でごろんと日を浴びる。
最高のごほうび時間。

ほてった体で海に入る。私が一番求めていた温度。
心地良い感覚がよみがえり、すべてを委ねる気持ちで泳ぎだす。
これだからハワイの海はやみつきだ。

温度の感覚は、かなり精密に心も映しだす。
たとえば、人と会うとき。
お互いに逢えて嬉しいと、
絶妙な温度の湯船に浸かるように
ゆるりと気持ちがほぐれていく。
逆に、嬉しい間柄でなくなると
悲しくも、温度差をひしひしと感じる。

あたたかい海と友達、そして冷たいスムージーの相乗効果で
どんどん元気になるのがわかる。
連れてきてくれて、ありがとう。

Fruits Road

PINEAPPLE RD
COCONUT AVE
道の名前にフルーツが使われているのをよく見かける。

私なら、APPLE BANANA STに住みたい。
アップルバナナはハワイで出合った、私の大好物。
でも、その名の道路は見たことが無い。
あんなにおいしいのに。

日本語にすると「島バナナ通り」
だいぶイメージが変わるが、なんだか南国らしい。

日本はカタカナ英語やアルファベットで溢れてるけれど、
道路は昔の名残りか、固い漢字名が多い。

日本でこの先移民が増えて、「りんご通り」や「いちご道」
なんて、ゆるい名前がついたりすると
案外、自給自足の機運が高まったりするかもしれない。

Da kine The Bus

アラモアナからワイキキへ戻るとき、
The Busは甚だしく遅れて、1時間以上もかかってしまった。
ハワイで時間どおりなんて、はじめから考えていないけれど、
さすがに参った。

夕刻、友達に会いにWardまで行く。
友達は赤ちゃん連れで、初対面の友人も一緒だから
待たせたくない。

遅延のトラウマが効いて、ちょっとバス恐怖症になっている、と
正直に告げると、「バスの神様に頼んであげるから」と彼女。

バスはすぐに来た。
それ以降、不思議なくらい、毎日ずっとバスの神様がついている。

こちらではなるべく、予定に余裕を持って行動しているけど、
ときどき待ち合わせなどで急いでいることもある。

昨日もちょっとそんなシチュエーションだった。
バスはすぐ来た。ラッキー!
それなのに。次の停留所で、
「レッツゴー ワイキキ!レッツゴー ワイキキ!」
と口ずさみながら、陽気なバスドライバーはエンジンをきり、
いなくなってしまった。げ、やられた。

早く戻ってきて・・と、そわそわしていると、
程なくドライバーはジュース片手に戻ってきた。ほっ。
バスの神様はまだ私の隣りにいてくれているらしい。

東京に戻ったら、エレベーターの閉じるボタンを連打する生活を
少しあらためようと思う。

2008年3月15日土曜日

散歩

朝の散歩にでかける。
カピオラニ公園を抜け、Diamond head Roadを道なりに歩く。

海を一望するView Pointに到着。
観光ツアーでも立ち寄るこの場所には、
もう観光客が、それぞれ記念撮影をしていた。

以前には無かった吸がら入れが設置されている。
確かに、落ちている吸がらは減ったけれど、
ちょっと悲しいだきょう点だ。

それでも、テンガロンハットに悪趣味なアロハシャツのおじさんが、
タバコをふかし、道に落としている。もう、この上なくUgry。

一団が去り、私はほっと一息、海を眺めながらしばし休憩する。
サーフィン、犬の散歩、沖の船、すべて太陽の下できらきらしている。
iPodを切り、波の音を聞く。
風に音があるなんて、しばらく忘れていた。

立ち上がり、眼下に落ちたペットボトルと空き缶が
やっぱり気になり、拾ってゴミ箱へ。
すると頭上から「Thank you!」の声。
見上げると大きなおばさんがいる。
周りのご老人ツーリストたちも、にこにことこちらを見ている。
へへっと笑い、ヒーローは足どりも軽く、来た道を帰った。

Town & Country

Hawaiiを訪れたら、
North Shoreに行かないと落ち着かない。
何があるわけでもない、たくさんのビーチがあって、
みんなのんびりしている。

私はNorthが好きだからCountry girlね、と親友に言うと、
Town girlだから田舎を求めるのよ、と彼女。
街の子だから、自然に自分の中でバランスをとろうとしているのだ、と。
なるほど。

Patagoniaのお店でTシャツを買い、
Coffee Galleryでコーヒーを飲む。

Patagoniaの会社のあり方が好きだ。
昔から売り上げの一部を環境保護のために使ったり、
オーガニックコットンを使ったりと、
独自の経営理念に基づいて、いろいろな取組みをしている。
大きな会社も、大きな会社だからこそ
社会に貢献できることがあるということを、
多くの会社が気づいて、全体が変わっていけばいいと思う。

ハレイワから、ノースの海へ。
泳ぎたいという希望を、地元の友達が叶えてくれた。
波が高く、ほとんど遊泳禁止だったから
唯一、防波堤の内側で泳げるTurtle bayへ行った。

泳ぎながら、ときどき仰向けになって空を眺めると
この上なく気持ちがいい。
あまりにHappyだと、感謝の気持ちは自然にわいてくる。

これが、ALOHAなのだと思う。

2008年3月13日木曜日

Go! North Shore

The Bus 52でNorth Shoreへ向かう。
路線バスがフリーウェイをひた走る。

TownからCountryへ変わっていく景色がいい。
「世界の車窓から」を実際に体験している感覚で、
長い道中ながら、寝てしまうのがもったいない。
BGMはiPodで選曲、石丸謙二郎のナレーションも
自らやってのける。気ままとはこの事を言うのだろう。

Northの一本道で、バスが小刻みにブレーキを踏む。
前方を見ると、動くスクラップカーがマイペースで走っている。
見る限り、あれ以上のスピードは出そうもない。

パイナップル畑から、バスの中までほのかに甘い匂いが届く。

視界が広がり、空との境い目に海が見える。
波のブレイクの白で、青い青い空と海の見分けがつく。
今日は波が高い。

ハレイワの町に到着。バスを降りた。

2008年3月9日日曜日

Access Point

夕刻。とても天気がよかったので、
どかんと大きな夕日が海に沈むのを見た。

真っ暗になると、
細い細い月が、空にすっと弧を描く。

夜、なんとなく整理のつかない気持ちと、MacBookを持って、
階下のインターネットフリーラウンジへ降りる。

サンディエゴから来た大学生の男の子が現れた。
"Hi!"を皮切りに、すっかり話に花が咲く。

彼は「早口でごめん」と、彼のスピードで話す。
私は間違えながら、私のペースで話す。
彼は私の言わんとすることを集中して聞く。
私は彼の早口を集中して聞く。

言わずと察する文化と、言わなきゃわからない文化。
育ちの違い、言葉の壁。それらを難なくクリアするのは
相手への興味につきる。好奇心が相手の周波をキャッチする。

好きからはじまるコミュニケーションは、
旧知の友人、新しい出会いに限らず、
お互いの心をアクセスフリーにする。

あらためて、人のエネルギーはすごい。
何度も会話で手を止めながらこれを書き終える頃には、
いつの間にか、整理のつかない気持ちはゴミ箱へ。
ALOHAな一期一会で、一日が幸せに終わった。

ただいま、ハワイ。

馴染みの某外資航空会社の飛行機に乗る。
私の嫌いなジャンボジェット機じゃないのが嬉しい。
飛行機は大きければ大きいほど人が密集して疲れてしまう。

おまけに比較的すいていて、隣席がいない。
ハワイ経由でアメリカ本土へ行く飛行機だからか、
乗客にアメリカ人が多い。
それにしても、ここのアテンダントは相変わらず怖い。

しっかり眠って、あっという間にハワイに着いた。
天気がいい。ノースリーブにビーサンで空港を出る。
帰ってきた、という感覚に、あっという間に癒されていく。
ほどなく、お迎えに来てくれた友人が到着。
ハグとレイのプレゼント。
休日の朝なのに、ありがとう。

ただいま。
海の見える部屋も、プールサイドでこうして
のんびりしてるのもハッピーだけど、
さっそく、出かけよう!

2008年3月8日土曜日

成田にて

荷物を預け、うどん屋に入る。
テーブルには、七味と一緒にごま擦り機があった。
ごまは体にいいから、と
ぐるぐる回してごまを擦る。
ぐるぐるぐるぐる・・・・ボチャン。
うどんの中にフタが落ちた。
ドンマイドンマイ。
わかめうどんが、ごまうどんになっただけ。

Home

夕暮れどきに東京を離れるのは
いつも心許ない感じがして、
ここが自分のホームなんだと思い知らされる。
ただ唯一、ハワイに行くときだけはその感覚がない。

しみじみと東京のビル群を眺めるのは、
リムジンバスで成田へ向かうときくらいだ。
森ビルだらけの密集地帯を抜け、
レインボーブリッジを通過する頃には、
東京は何もない、と思う。

2008年3月7日金曜日

森美術館

午後6時、六本木ヒルズへ向かう。

今、森美術館では2つの展覧をしている。
私の目的は、「ムートン・ロスシルド ワインラベル原画展」。
その年ごとに、ダリやシャガールやピカソなんかが、
そのシャトーのボトルラベルのために絵を描いている。

特にワインが好きで興味をもったわけではなく、
今ではいたる所に溢れている、商業アートのはしりのようなものを
ちょっと見てみたくなった。

意外にも、美術館には外国人が多かった。
目の前の家族連れは観光客らしい。
大人4人にまじって、小学生くらいの男の子が一人。

どうしても目で追ってしまうのは、
彼が、黒のジャケットとパンツという姿だったから。
小さな金髪の頭に、ノーネクタイのゆるさがちょうどいい。
着られているでもなく、着なれているわけでもない、よそゆきの服。
彼がいることで、この美術館がステキな場所に感じられた。

ラベル原画の展示室に入ると、ワインの匂いがする。
香りは視覚にまして、記憶にとどまる。

その証拠、美術館を後にした私は
どうしてもワインが飲みたくなり、
一杯ひっかけてから、ほろ酔いで家に帰った。

2008年3月6日木曜日

東京に、春。

昨日、定時であがると、空が濃い群青色だった。
「日が延びたなぁ。」

気づいたら、いたるところで梅が咲いている。
そんな中、桜の開花予想が発表された。
東京は3月27日。

銀座千疋屋フルーツパーラーの苺パフェを
食べに行かなくては!

新聞配達のバイクの音が聞こえてカーテンを開けると
外はもう明るい。

今朝はもち米と雑穀を入れて玄米を炊いている。
お米をとぐ水はまだきりりと冷たいけど、
朝5時のキッチンは、気合いを入れなくても立っていられた。

それにもかかわらず鳥肌を立てたのは、
キャベツをむいて青虫と対面した瞬間!
その穴のあいた葉をそっとはがし、
お互い春でお腹を満たす。

2008年3月5日水曜日

どこにいても心はALOHA

どこに住んでいようと、
そこがBest Placeになるかどうかは
自分の心持ちひとつ。

たとえ今が自分の思い描く理想郷でなくても、
そこへたどり着く前の段階においてBestであれば、
夢は自分の未来の先にある。
そういうことを、タイムマシンに乗らなくても分かるようになった。

あわてない、あせらない、あきらめない。