2008年11月13日木曜日

プチ典座



指先が、まだ玉ねぎくさい。
なぜなら昨晩、学校の課題である
「時雨味噌」を作ったから。

材料はすべて細かいみじん切り。
ひじょうに時間がかかる。
フードカッターでガーッとしたいところを
ぐっとこらえ、全部包丁で刻むこと、1時間半。
そこからようやく鍋に火を入れて調理。

普段、1時間半もみじん切りしたりしない。

やってみると、まさに修行。
これをクッキングスクールで教えるなら、
お教室は、比叡山の山奥がふさわしい。
頭も丸めて。

禅寺では、「典座(てんぞ)」という
食事や供膳を司る重要な役僧がいるけど、
たしかに、料理は日常の雑事にあらず。
「生きる」に直結してるんだものね。

がんばって刻んだ材料の写真を撮った。
出来上がりも撮ってみたけど、
こちらは消去した。なぜって。

この刻んだ材料を全部混ぜて、
できたてほやほや味噌仕立ての、
茶色いやわらかな固形物を
想像してみてほしい。

あんなに苦労した一品を、
ここでみんなに「○○○みたい」って
思われるのは、どうしても嫌だ。

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