ニューヨーク、クリスティーズのオークションで、
太ったおばちゃんの裸体画が35億円で売れた。
生存する画家の作品としては最高値らしい。
絵よりも一体どんな人が落札したのか
気になるけど、残念ながら匿名でわからない。
おそらく日本人ではないと思う。
日本人の金持ち多しと言っても、
ちょっと規模も趣向も違う気がする。
紙幣を鼻のあぶらとり紙に使うアラブ人か、
それとも画家と同郷、ユダヤ人か。
そんな買い物をしても貧乏にならないのがすごい。
分割払いでもきつい。
画家はフロイトの子孫、
ルシアン・フロイド。85歳。
見れば分かるけれど、
描かれた女性はかなりふくよか。
ハワイでよく見かけるあのサイズ。
イギリスのエリザベス女王や、
ケイト・モスもモデルになっている。
ちなみにケイト・モスは8億円だった。
27億の差は、描かれた脂肪量の違いかな。
この翌日、サザビーズのオークションで、
今度はフランシス・ベーコンの3連作が、
90億円で売れた。
ふうん。
買う人はたくさんいるらしい。
金銭感覚が麻痺して、ただの数字に見える。
物質の存在なしに、ネット上で動くお金。
時代の進化によって、世の中で一番軽量化に
成功したものは、お金かもしれない。
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